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正しい沐浴の方法と目的

沐浴とは、生まれてすぐの新生児を大人が入るお風呂の浴槽ではなく、小さい簡易的なベビーバスにお湯を入れて洗うことです。
ちなみに入浴とは、一般的なお風呂に入ることを指します。
沐浴は、体をきれいに洗って清潔にするだけではなく、温かいお湯に浸かって、血行を良くしたり、新陳代謝を活発にさせる目的もあります。

新生児は、細菌に対する抵抗力が弱いため、大人用のバスで細菌に感染してしまうことを防ぐために、別のベビーバスを使用して入ります。
生後1ヶ月くらいまでの新生児が沐浴をしますが、だいたい1ヶ月を過ぎると入浴に切り替える人が多いです。
ベビーバスの湯船は38度前後に保つようにして、ベビーバスの7割程度までお湯をはります。常に適温であることを知るために、湯温計を使用すると便利です。

ソープは新生児にも使える肌に優しいものを選び、ガーゼやスポンジに適量をつけて、柔らかく丁寧に撫でるように洗うと良いです。
頭は、シャンプーを使用して頭皮の汚れをしっかりと洗います。決して強く擦らないようにしますが、良く洗わないと、乳児性脂漏が出来てしまいます。また、耳に水が入らないように両耳をしっかりと押さえてください。

首や脇の下は、汗が溜まり臭くなりやすいので、毎回注意して洗うように心がけましょう。
上がる時は、事前に洗面器などに溜めておいたお湯をゆっくり丁寧に新生児に掛けてあげます。
上がったら、大きめのバスタオルで包み込むように体を拭きます。拭き終わったら、素早く着替えをさせてあげます。

着替えやオムツをバスタオルの隣に置いて、すぐに袖を通せるようにセットしておくと便利です。
耳の中・鼻の穴やおへそは、綿棒とベビーオイルを使用して、丁寧に汚れを落とすようにします。
着替えが終わったら、保湿用のオイルやクリームをつけてあげると、乾燥を防ぐことができて良いです。

新生児は、乾燥しやすく、湿疹も起こりやすいので、十分に注意する必要があります。
また、新生児は、お湯に浸かるだけでも体力を消耗しますので、長風呂は厳禁です。
そして、沐浴前後の授乳を避け、タイミングを見計らって、行いましょう。
新生児が風邪を引かないように、沐浴の手順を事前に確認して、手際良く行うように心がけると良いです。慣れないうちは、周りの人にサポートしてもらうと落ち着いて出来て安心です。
1日1回の親子のスキンシップの場でもありますので、毎日楽しみながら沐浴に取り組むと良いでしょう。

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